電線被覆に使われる材質
2025/02/02
電線被覆に使用される材質は、用途などにより異なります。
そこで今回は、主な電線被覆の材質をご紹介しましょう。
電線被覆とは
電線被覆とは、導体がなんらかの保護膜で包まれていることを指します。
主に絶縁体で被覆された絶縁電線と、絶縁電線をシースーで被覆したケーブルの2種類があります。
被覆されていない電線は、裸電線と呼ばれています。
絶縁電線の材質
絶縁電線には、電気を通さない絶縁体が使用されています。
絶縁体は材質により温度上昇値や温度上限値が異なります。
温度が高くなるものは人が触れない場所に設置するなど、安全性などを考慮して絶縁体の材質を決める必要があります。
絶縁電線の材質は、大きく分けるとゴムとプラスティックの2種類があります。
ゴム
ゴム製の絶縁体は、天然ゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴムがあります。
天然ゴムは近年あまり使われることはなく、ゴム性の絶縁体の多くがエチレンプロピレンゴムとなっています。
プラスティック
プラスティック製の絶縁体は、ポリ塩化ビニルやフッ素樹脂、架橋ポリエチレン、エチレン・四フッ化エチレンとなっています。
シース(被覆)の材質
シースは、絶縁体を保護するためのものです。
シースの素材はポリ塩化ビニル、ポリエチレン、テフロンなどで、屋外用にポリエチレン、屋内用にポリ塩化ビニルが主に使用されます。
テフロンは性能が高いですがコストがかかるため、ロボットなどのケーブルに使用されています。
まとめ
電線被覆の材質は、用途や使用する場所によって適するものが異なります。
選択を間違わず設置することが大切です。
ハイクオリティーな技術を提供するため、日々邁進しております。
重電機器設備に関するお困りごとがありましたら、お問い合わせください。